琉球古典芸能の魅力[同友会大学第1講]

6月9日沖縄県中小企業家同友会主催で、宮城茂雄氏(琉球舞踊宮城流教師/伝統組踊立方)

のご講演がありました。

 

私は都合により参加できなかった為、DVDによる自習です。

DVDの内容は、ざっと以下の通りです。

 

全体の構成:[解説→古典音楽を聴く→解説→琉球舞踊を見る]

 

3つの歴史的背景

1.御冠船踊・・・琉球国王の即位式に際して、中国から訪れる冊封子をもてなす芸能

2.薩摩・江戸上り・・・薩摩藩や江戸幕府との関係による日本文化の影響

3.廃藩置県・・・沖縄県になり、宮廷の芸能が商業的な芸能へと変化が起きる

 

現代に伝わる琉球古典芸能

「古典音楽」・・・琉歌の世界を、歌三線を中心に、箏、笛、胡弓、太鼓などを用いて表現。

「琉球舞踊」・・・古典音楽を一曲や複数組み合わせて、歌世界を表現。

古典舞踊には、老人踊り、若衆踊り(元服前)、女踊り、二才踊り(15・16歳)がある。

雑踊は明治以降の商業演劇の中から生まれた踊り

「組踊」・・・玉城朝薫によって、1719年に初演された演劇的芸能。古典音楽、踊り(所作演技)、

唱え(台詞)によって表現。

 

ステージに控える三線、箏、笛の演者を個別に聴いたのちに、同時に演奏。

当然ですが、指揮者がいないために、それぞれの息遣いのみで合わせて奏でるそうです。

 

 古典音楽を聴

「伊集早作田節」 蘭の匂心 朝夕思とまれ いつまでも人の 飽かぬごとに

「仲間節」 我が身つで見ちど よその上や知よる 無理するな浮世 情ばかり

「二揚下出し仲風節」 語りたや 語りたや 月の山の端に かかるまでも

俳句は五・七・七  短歌は五・七・五・七・七

一般的な琉歌は八・八・八・六

仲風は上句が五・五音もしくは七・五音の奇数音、下句が、八・六音の歌形式

 

琉球舞踊の基本

「歩み」・・・すり足と呼ばれる歩行法・腰の安定感と歩みの滑らかさが重要

「構え」・・・男性役の構え「八文字立ち」・女性役の構え「女立ち」

「所作」・・・「型」と呼ばれる所作を、歌詞や曲想と組み合わせるように構成「仮名あて」

 

琉球舞踊を観る

1.古典女踊り「諸屯」  2.雑踊り「花風」  3.二才踊り「前之浜」

 

感じたこと

大きく感じたのは3つある。

「極める」「合わせる」そして、「目的」

上記の3つ目に挙げた「目的」から考えると、次に挙げる通りかなと想像してみた。

[目的1]観客の皆様に、喜んでいただく/楽しんでいただく⇒日常を忘れ、浸っていただく

[目的2]技を磨く⇒自分自身の成長⇒人間力向上

[目的3]次世代へ繋ぐ

 

その目的を達成するために、己の能力を磨き技を「極める」ことと、互いのポジションでの

パフォーマンスを発揮しつつメンバーと呼吸を「合わせる」ことに、日々精進する。

そして、更に観客の皆様に喜んでいただく/楽しんでいただくことで、また精進する。

 

演武を通じ、観客の皆様に情景を想い浮かべていただくことが出来たとき、初めて[目的1]が

達成できたと言えるのではないか。

私たちの日常においても、何の目的があり、その目的を達成するためにどんなことを磨くことで

達成するのか。

そして、何を以ってその効果を図るのかが重要と考えます。

更に、その目的を達成した後には、自分自身および周囲の皆様にどんな影響があるのか。

その影響がはっきりイメージ出来たとき、私たちはモチベーションを得ることが出来ると感じます。

そのモチベーションを得るために、目的達成へ向け、実践するのである。

自分自身が興味がないことも、自分の興味を持っている事に当てはめて観ることで、また、違った

見え方に変化すると思う。

たまたま目に入る事柄にも興味を持って意図的に観ることで、感覚が鋭くなると考えます。

要は、目の前の出来事を自分自身に活かすには、どのような姿勢で受け止めるかである。

 

古典芸能に関しては、全く無関心であったが、歴史的背景や所作の意味などの解説を聞くことで、

関心を持つことが出来たし、興味を持って観ることが出来た。

そして、より身近になり、物事の見方について考える時間も得た。

 

皆さんは、目の前の出来事をどのように受け止め、自分自身のプラスに転じますか?

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