【廣瀬孝一の一心不乱 ~高校生時代から会社員時代~】

冬休みに入り、毎日魚屋さんのバイトに入ります。

年末の3日間は、勝負の3日間でした。

なぜならば、年始に備えて「にらみ鯛」(鯛の塩焼き)を売りまくらねばならないからです。

終電に間に合う時間帯まで働きます。

私達、バイトの仕事は、魚の表面を拭いてトレーに盛りつけ、ラップ後プライスを貼って棚だしする。

そして、2枚おろしなどの調理品をお客様にお渡ししながら、お買い得品のPRをしながら、お客様の呼び込みです。

その仕事に加えて、年末の3日間は、鯛の鱗引きが加わります。

とにかく、手がすいたらひたすら鯛の鱗引きです。

家に帰り着いても、魚の匂いが取れません。

おまけに、服のいたるところに鱗がこびりついています。

社員の方も戦場です。

焼き方が、うなぎなどの通常のお惣菜を焼きつつ、合間で鯛を焼いていきます。

本来は、調理や刺身などを作りながらの合間で焼いている人も、鯛一筋になります。

みんなピリピリです。

そんな、3日間が終わるころには、最終日の大掃除もしなければなりません。

くたくたになって、よいお年を!と挨拶して帰るときには、店長から鯛のプレゼントをいただきました。

店長自身も疲れているのに、精一杯の笑顔で「お疲れさん!これ持って帰り!」と手渡されました。

ほかの社員には、鯛のお土産はありません。

バイトの手前か、パートの女性にもお渡しされてました。

後から気付いたことですが、店長がパートさんに頼んで清算してくれていたものでした。

本当に嬉しかったです!

店長が買ってくださった鯛を、あたかも戦利品のように自宅に持ち帰り、元日に家族でいただきました。

感謝感激の年末年始でした。

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