配属

【廣瀬孝一の一心不乱 ~高校生時代から会社員時代~】

入社後、約4か月を愛知県の電気店で活動しました。

そして、8月10日付けをもって、香川県に配属になりました。

それも、新入社員の誰もが嫌がるであろうATOM隊としての配属です。

なぜ、嫌がったかというと、販促部隊でありながら訪問販売も行う部隊だからです。

しかも、会社のパンフレットに、行進写真が掲載されていて、見るからに厳しい部隊に見えたからです。

おまけに、エリアトップの呼称は「隊長」。

 

卸会社であるが、小売店様と一緒になって末端ユーザーへの販売を行います。

そして、当時はお取引先へ対しての研修が最盛期を迎えるところでした。

当然私も、運営側で参加します。18歳です。

何が何だか分かりません。

 

しかし、配属になって3回目の研修参加の際に、上司から、「おまえの研修デビューは9月中旬にする。」と告げられます。

研修会の一部である「基本動作訓練」をやれと。

その時は焦りました。何せあと1回しか、勉強する機会がないのと、何よりも私の父親以上の年齢の方も参加されるような研修だからです。

私の出番は約1時間30分。

先輩に迷惑をかけるのはもちろん、研修受講生の皆さんが興ざめするのだけは避けなければなりません。

それどころか、研修運営リーダーの動機付けのあとの初っ端のパートです。

研修中に受講生の皆さんが、声を張り上げ限界に挑戦いただくための第一歩のパートだからです。

舐められてはいけません。

失敗はありえません。

気合と毅然とした態度で望まなければなりません。

おそらく、私の知らないところで、上司は最悪のシナリオ(私の失敗)に対するシミュレーションをしていたと思います。

 

私は、約1か月後に訪れる本番に備えて、先輩の話の内容を振り返って纏めます。

そして、寮で共に暮らす先輩の前でリハーサルします。

ダメ出しの連続と原稿の修正を繰り返し、日々暗記に努めます。

 

事前にリハーサルを繰り返したお蔭で、大きな問題が起こることなく、終わりました。

時折原稿を見ながらではありましたが、先輩からは「お前大したもんだと」言われました。

何が大したもんだか本人は分かりません。とにかく必死だったんですから。

何が、大したもんかと尋ねたら、「意外に堂々と運営していた」と、評価をいただきました。

 

人間は、やれば出来るもんだと思ったし、リスクに対する極限の緊張感は大事だなと、思った瞬間でもありました。

極限の緊張感がなければ、失敗していたでしょう。

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